始めに


     写真は「あいち国際女性映画祭」であいさつする岡本会長


視覚障碍者の情報環境を考える会ボイスケイン会長 

特定非営利活動法人シーン・ボイスガイド代表

岡本典子(よりこ)プロフィール

  

深夜放送「ミッドナイト東海」の人気DJリコタン。

現在はボイストレーナー、フリーアナウンサー、講演等で活躍するいっぽう、

音声通訳士、手話教室の活動、日本初の「シーンボイスガイド」の発案者として養成講座の講師もつとめています。

1998年に個人で映画ボランティアを開始、2001年シーンボイスガイド養成講座第1期生とともに活動を始めました。2011年5月特定非営利活動法人シーンボイスガイドを設立しました。 

「人の優しさ、温かさ、ぬくもりのある声の力」でガイドをすることにこだわり、映画を心から楽しんでいただけるようにと、活動に取り組んでいます。 

 

 


活動について


シーンボイスガイドの組織は現在70名ほどの会員が、8つのグループに分かれて活動をしています。

原則として「シーン・ボイスガイド養成講習会」を受講した人が

それぞれの地域グループに配属され会員として活動します。

 

主に映画をスクリーンの画面で見ることのできない目の不自由な方と

一緒に映画を楽しむために「音声案内」をします。

そのための台本作成をします。

 


<主な活動>

1.行政や各地域の主催で上映される映画に

  シーン・ボイスガイドとして参加。

2.映画興行会社との連携による一般公開作品への

  シーン・ボイスガイドを付けた解説。

3.自主開催バリアフリー映画観賞会。

  原則2カ月に一度、2本の映画をシーン・ボイス付きで

  鑑賞し研鑽を積みます。

4.映画以外の活動

  (1)演劇・講演などのシーン・ボイスガイド

  (2)各種イベントの解説

  (3)美術館・博物館などのガイド

5.養成講座の開催

  活動をするにあたり 一年に24回の講座を受講して

  シーン・ボイスガイドの基礎を学びます。


台本作成について


グループごとに月に2から3回ほど集まり、映画にガイドを付けて

台本を作成し上映をしています。

依頼のあった映画を担当するグループは、上映期日までに台本を作成し、事前にチェックを受けて仕上げます。 

グループの中には視覚障害のある会員(私たちはライナーさんと呼んでいます)をメンバーとして参加していただき一緒に台本を作っています。

また台本作成にあたってはガイドラインを詳細に決め、それを基本にガイドを作成します。


台本が完成したら練習です。

最適な発音や発声でガイドができるように、入念な練習やリハーサルをします。

また基本的な発声や発音のトレーニングは、映画上映のための練習だけではなく日常から心がけています。

 


朗読会や朗読劇への挑戦


   写真は2020年3月15日の朗読劇「外郎売」出演者が舞台に並らぶ。 


有志で行う朗読会や朗読劇にも挑戦しています。視覚障碍のある会員と一緒に練習を重ねて舞台に立つことは、楽しいだけではなくお互いを理解するための新しい発見が沢山あって人生を豊かにします。